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2008年11月21日 (金)

第13回 清渓セミナー報告 no,1

第1日目は 鼎談 「 農山村自治体の挑戦 」でスタートしました。

 鼎談の狙いとしては、 中山間地域集落の再生に取り組んでいる自治体の考え方、 工夫、必要な要素とは何かを学び、 集落が元気になる施策を首長、 議会がどう展開していくのかを考えたいとしております。 ジャーナリストであり コモンズ代表の 大江 正章氏。  京都府綾部市長の 四方 八州男氏。 高知県馬路村長の 上治 堂司氏。 このお三方で、 先ず、ジャーナリストの大江氏が、 過去に取材したことのある 綾部市と馬路村の実態を通じて、 全国的な話題として盛り上げた上で、 二人の首長の話を引き出す手法で 鼎談が開始されました。     因みに、 鼎談 (ていだん) とは、 3人の皆さんが お互いに 向かい合って 話し合いをすることです。

 大江氏は、 元気な 「農山村自治体」の共通点として、 ① 地域資源の活用と 「第六次産業化」がシステム化されている。   つまり、 徳島県の上勝町や 高知県の馬路村を例に挙げられ、 地域の自然や環境を生かし それに光を当てて、 暮らしに根ざした 中小規模の仕事に発展させ、 雇用面においてもそこそこ増やすことが出来ているという内容でした。   ※ 第六次産業とは、 生産が一次。+ 加工が二次。+ 販売や宣伝が三次。で 合わせて、六次産業となるということです。

 ② リーダーの存在が大きいとされている。   つまり、 民間、農協、森林組合、自治体と その所属は様々ですが、 地域に根ざした そして、前例にとらわれない 発想とセンスを持ったリーダーと、 それを支える人材が必ず居るということです。   ③ I ターン(よそ者) と U ターン (出もどり者) の活力が生かされている。   つまり、 都会育ちの よそ者が、 第一次産業の復権や環境保全という価値観のもとで 地域の魅力を発見し、出戻り者とともに 全国に発信している。  換言すれば、 土人間と 風人間が 協力をし合って、 郷土に新しい風を呼び込んでいることになります。

 ③ 自給的部門が健在である。   つまり、 メインとなる仕事をしながら、 自らの食べるものを作り、 自給的部門を大切にしている方々が多いと言うことです。    ④ 交流人口が多い。   つまり、 特産品や自然・環境をとおして 様々の地域から大勢のファンを作り 訪れてくれることによって、 大きく地域経済に貢献をしているということです。   何れにしまして も、 こうしてこれらの方々が 21世紀の 「農山村自治体」の豊かさを支えるモデルになっているのは事実である と結んでおられました。

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①は、 自己紹介時のスナップショット。  ②は、 ジャーナリスト 大江 正章氏の 鼎談での講演風景。

 四方氏は、 冒頭で 「水源の里」に暮らす住民が 、 「自立の精神と誇り」を取り戻すことが重要である。 その為には 上流が下流を思い、 下流は上流に感謝をする思想、精神を持つ必要がある と話されました。  又、共同体、リーダー、特産品、交流という 4つの要素さえ備えておれば、 例え高齢化率100%の集落でも 集落は維持でき、 再生も可能である と確信されておりました。     綾部市は、 昨年の12月に「限界集落」の再生を目的とした 「水源の里条例」を制定し、 過疎問題に頭を抱えている 全国自治体の注目を集めた市でもあります。   

 又、四方氏は、 これまでに76兆円もの予算を注ぎ込んだ 「過疎対策」とは一体なんだったのか。 ハード中心の事業は、 建設業に一過性の効果をもたらすだけである。  生活道路の整備は効果があるが、 ハコモノは、 中心部に建設されることが多く、 「水源の里」など 周辺部は大きく疲弊している。   やはり、霞ヶ関がメニューを決めるのではなく、 ソフトを中心に ブランドづくりから実行、検証までを 地方の自主性に任せる仕組みが必要である。  その方が、多額の資金を必要としないじゃないですか と説いておられました。

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③は、 鼎談 「農山村自治体の挑戦」の進行風景。  ④は、 京都府綾部市長 四方 八州男氏の講演スナップ。

 上治氏は、 馬路村は 森林率90%の 「絶滅危惧種?」を逆手にとって 頑張っております。  村づくりの目標は、 ① 赤ちゃんの元気な泣き声のする村づくり。  ② 子供たちが元気に遊び、 楽しく通学できる村づくり。  ③ 住民が生き生きと働く姿のある村づくり。  ④ お年寄りの笑い声の絶えない村づくり。 としており、 馬路村の活性化に不可欠なものは、 ① 交流人口の拡大。  ② 雇用の場の確保。  ③ 定住人口の拡大。  ④ 産業 (農業・林業・観光) の振興。ということでした。

※ 交流人口とは、 観光に来てくれる人口。  村を応援し、村で生産された商品を買ってくれる人口。  特別村民となり、共に地域づくりを行なってくれる人口。 等を指して言っているそうです。

 「ゴックン ! 馬路村」で有名な 「柚子の栽培面積」は、47ha。 生産農家は 170戸。 年間売上は、約30億円。 全国に35万人の顧客と 約1,000店の流通関係業者がいるそうです。  又、現在では JAは80数名の 貴重な雇用の場となつているようです。   村内にある 「馬路温泉」は、 女性を対象とした 「バラ風呂」の効果が大きく 食後のAランチの売れ行きにも 大幅拡大を呼び喜んでおり、 昨年は 年間約400団体の視察客が 来村しているとのことでした。   又、振興策として、 高知市内に 馬路村アンテナショップ 「森の情報館」を設けて、 全国へ向けて村の様々な情報を発信している とのことでした。

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⑤は、 鼎談 「農山村自治体の挑戦」 の進行風景。  ⑥は、 高知県馬路村長 上治 堂司氏の講演スナップ。

※ 画像をクリックすると、その画像が拡大されてご覧になれます。   

 

   

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